学術集会

日本地域共生ヘルスケア学会 第1回学術集会 ロゴマーク

日本地域共生ヘルスケア学会
第1回学術集会 ロゴマーク

テーマ『健康・医療・介護の未来、エンドオブライフケアの向上をめざして』
会 期:令和4年3月12日(土曜日)
会 場:兵庫大学(兵庫県加古川市平岡町新在家2301)
大会長:田端和彦(兵庫大学 副学長)
日本地域共生ヘルスケア学会 第1回学術集会 抄録集(PDF) 抄録集(PDFファイル)

第1回学術大会開催にあたって

兵庫大学で、第1回の日本地域共生ヘルスケア学会の学術集会を開催することができますこと、感謝と喜びをもってまずはご報告申し上げます。

日本地域共生ヘルスケア学会は令和3年5月に設立をされたばかりの、まだまだ新しい学会ですが、従来の学問の壁を越え、また実践と研究とが融合して、新たな知見を拓くことに対し、会員の皆様のお気持ちが強いことと思います。

超高齢社会を迎える我が国は、ヘルスケア分野に関わる内外の多くの研究成果を集め、複雑化する課題に対応する必要があります。例えば、令和2年初頭からのCOVID-19の感染者の拡大では、当初、超高齢社会 ゆえに死者の拡大が懸念されたものの、医療、福祉の両面での充実した支援制度と、国民の自発的な自粛や感染予防によって切り抜けました。とはいえ、長期化するに従い、感染者の隔離と追跡だけでは、医療資源、社会資源の負担が大きく、その限界も表面化しています。またこれまでにはない早さでのワクチンや治療薬の認可を見て、政治や法制度への影響が明らかになるなど、改めて社会との関わりを考える重要性を示しました。一方、COVID-19は、高齢者の、自立して、自分の生活圏で人生を送るとの夢を奪い、家族には心身の面で大きな傷を残すことになりました。

以上のように、社会とヘルスケアの関わりがCOVID-19により明らかになりましたが、同時に、研究者、実践者には、その観点について、いかに研究し、社会に還元をするのか、という点が求められます。そして私たちの一つの考えが地域共生にあると思います。世界的なパンデミックの中にあって、しかし人々の健康を守り、社会を維持するためには、地域に基盤があり、また共生の意識が不可欠である、と考えるからです。

やがて、パンデミックも収まり、私たちは次のヘルスケアの課題に直面することになると思います。地域共生はそうした事態にも効果を発揮することでしょう。もちろん、健康管理や自立に向けての支援、家族との関わりなど、地域を基盤とした日々の活動にも役立つことでしょう。それらは広く世界へも影響を与えると確信をしています。

学術集会が、そうした研究と実践の成果を共有するとともに、新たな知見を得るための切磋琢磨の場となることを願ってやみません。

最後になりましたが、学術集会のご準備にあたられました多くの会員各位に深く感謝を致します。

日本地域共生ヘルスケア学会 第1回学術集会大会長 田端 和彦

 学術集会内容

会長講演
地域共生の意義について
会長 田端和彦(兵庫大学 副学長)      
座長 西村直子(大手前大学 国際看護学部教授)
写真 会長講演
演題発表
座長 花岡澄代(加古川中央市民病院 副院長・看護部長)

写真 演題発表1

COVID-19感染症患者と関わる看護師の心理社会的要因とメンタルヘルスの関連
大植崇(兵庫大学 看護学部看護学科)

写真 演題発表2

看護学生を対象とした脳波に及ぼすマインドフルネスの経時的影響
藤後栄一(兵庫大学 看護学部看護学科)

写真 演題発表3

地域高齢者を対象とした健康教室に関する国内文献の検討
高見千恵(兵庫大学 看護学部看護学科)

特別講演
最後まで豊かな人生を過ごせる地域ケア―在宅緩和とケア看取り―
西村正二   (医療法人社団 西村医院院長)
座長 田端和彦(兵庫大学 副学長)     
写真 特別講演
シンポジウム1
地域共生としてのスピリチュアルケア
~それぞれの立場から考えるスピリチュアルケアと多職種連携~

座長:窪寺俊之(兵庫大学大学院看護学研究科)
大植由佳(兵庫大学大学院看護学研究科)

写真 シンポジウム1

◇多職種協働に参画する宗教者の可能性
大河内大博(浄土宗願生寺住職)
◇看護管理の立場から
小幡紀子(高砂市民病院副院長兼看護部局長)
◇医師の立場から
若原鉄平(高砂市民病院 緩和ケア病棟内科部長)

シンポジウム2
アジア諸国のグローバル・エイジングから考えるエンドオブライフケア
座長:大植崇(兵庫大学大学院看護学研究科)
阿曽沼克弘(介護老人保健施設ニューライフガラシア)

◇高齢者のエンドオブライフケアの課題(日本)
小笠原知枝 (兵庫大学大学院看護学研究科)
◇タイにおける高齢者のエンドオブライフケア
スパトラ・ブアティー (マハサラカム大学看護学部)
◇マレーシアにおけるエンドオブライフケア
ハミダ・ハサン(トゥンク・アブドゥル・ラーマン大学医学健康科学部)
◇アジア諸国のグローバル・エイジングから考えるエンドオブライフケア‐インド
ヘブシバ・S・シャルミ (プリンシパルチェティネイト看護大学)
写真 シンポジウム2

お問い合わせ

日本地域共生ヘルスケア学会 事務局
〒675-0195 兵庫県加古川市平岡町新在家2301 兵庫大学内
TEL :079-427-9827 FAX:079-427-9552

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