日本地域共生ヘルスケア学会　第3回学術集会
～未来へつなぐ多文化共生社会～

日本地域共生ヘルスケア学会
第3回学術集会
～認知症のACPとスピリッチュアルケア～

テーマ『多様性をふまえた対象者へのヘルスケア実践の質の向上と医療・福祉スタッフの協働に向けて』
会　期：２０２３年９月１６日（土曜日）
会　場：オンライン開催
学術集会大会長：山本 純子（大手前大学国際看護学部/大学院国際看護学研究科 教授）
抄録集（PDFファイル）

学術集会の様子

　この度、日本地域ヘルスケア学会は2023年9月16日にオンライン形式で第3回学術集会を大成功に収めることができました。大阪大手前大学をZoom基地にして行われた本学術集会では、エンドオブライフケアの実現に向けた多様な研究と実践が幅広い専門家によって発表され、延べ118人の参加者がありました。

　開会後の大会長講演では、大会長山本純子教授が「多文化多様性に向けた在宅看護の未来」について熱く語りました。また、基調講演にはアメリカ在住の朝倉由紀博士が「グローバルヘルスケアの地域実践力と展望」について紹介しました。

　口頭発表セッションでは、多くの研究者と実践者がオンラインで一堂に会し、6つの演題を通じて各自の研究成果や実践事例を積極的に共有しました。特に注目を集めたのは、シンポジウムセッションでの「グローバル社会の医療者協働」および「多文化共生社会の未来－差別・偏見のない世界のために」といったテーマ性の高い議論でした。

　オンラインでの開催にもかかわらず、多様なバックグラウンドを持つ参加者が一堂に会し、互いの知見を高め合う充実した時間となりました。次回は兵庫大学を会場に、対面での学術集会を予定しております。多くの皆さまに再びお会いできることを心より楽しみにしております。

 学術集会内容

大会長講演

『多⽂化多様性に向けた在宅看護の未来』
⼤会⻑：⼭本 純⼦（⼤⼿前⼤学国際看護学部/⼤学院国際看護学研究科 教授）
座 ⻑：⽩井 ⽂恵（⼤⼿前⼤学国際看護学部/⼤学院国際看護学研究科 教授）

基調講演

『グローバルヘルスケアの地域実践⼒と展望』
演 者：朝倉 由紀（アメリカ在住・NP、RN PHD）※
座 ⻑：⼩笠原 知枝（兵庫⼤学⼤学院看護学研究科 教授）

⼝演発表

座 ⻑：⼤植 由佳（兵庫⼤学看護学部/⼤学院看護学研究科 准教授）
笠松 由利（⼤⼿前⼤学国際看護学部 准教授）

２つの zoom のミーテイングルーム設定で 6 演題
口演発表１
1.発表者：藤後 栄一
　「自己相関を用いた脳波に及ぼすマインドフルネス呼吸法の影響の解析」

2.発表者：笠谷 武史
　「介護支援専門員が利用者と関わるなかで経験する困難とその対応方法」
3.発表者：禾本 悦子
　「コロナ禍における大学内での生理用品無償配置の実践からみた月経セルフケア支援の課題」
口演発表２
1.発表者：大植崇
　「大学教職員を対象としたWeb認知行動的ダイバーシティ促進プログラムの試み」

2.発表者：大植由佳
　「２０２２年度エンドオブライフケア研究会の実践報告（第2報）
　～台湾のスピリチュアルケア・オーストラリアのエンドオブライフケア研修会～」

3.発表者：福井 颯馬
　「学内の売店におけるナッジ理論を利用した栄養補助食品の選択促進の効果についての検証」

シンポジウム①

『グローバル社会の医療者協働』
座⻑：藤井 ひろみ（⼤⼿前⼤学国際看護学部/⼤学院国際看護学研究科 教授）
シンポジスト：朝倉 由紀 （アメリカ在住・NP、RN PHD）
シンポジスト：郷良 淳⼦（京都府⽴医科⼤学 精神看護学 教授）
シンポジスト：ブィリアル マリアパオラ ブィリエガス（⼤阪府済⽣会中津病院 看護師）

シンポジウム②

『多⽂化共⽣社会の未来－差別・偏⾒のない世界のために』
座⻑：⼤植 崇（兵庫⼤学看護学部/⼤学院看護学研究科 准教授）
座⻑：本多 彩（兵庫⼤学⽣涯福祉学部 教授）
シンポジスト：知念 奈美⼦（⼩東京サービスセンター SW カウンセラー）
シンポジスト：⻲岡 照⼦（⼀般社団法⼈シンママ⼤阪応援団理事・保健師）
シンポジスト：⾦ 宣 吉（神⼾定住外国⼈⽀援センター 理事⻑）

※学術集会内容については 抄録集 でご確認ください。