学会について

日本地域共生
ヘルスケア学会設置の趣旨

近年、わが国は、出生数約90万人に対して死亡数が約170万人まで増加し、人口構成の変化による新たな健康課題が生じています。それらを背景に、団塊世代のみでなく、団塊ジュニア世代が高齢者となる2040年までを展望した取り組みが必要とされています。超高齢社会の先頭を走るわが国ですが、医療の発展と少子化進展は、他の先進国や中国などとも共通する事象であり、近い将来、多くの国が超高齢社会に突入し、すなわち超高齢社会は、グローバルなテーマとなるといわれています。

超高齢社会における基本的目標のひとつは、高齢者が人としての尊厳をもち、QOL(Quality of Life)の向上を図りつつ、その人らしく、住み慣れた地域で、関わりあう人々と共に支え合い、持てる力を生かす、すなわち地域共生社会の中にあって暮らしていくことです。それらを実現するためには、健康寿命に関連する生活習慣の改善、緩和ケアの質の向上など臨床研究はもちろんのこと、保健医療福祉サービス、地域での感染症対策、多職種協働および住民参加型の取り組み、政策決定プロセスなど社会科学的な研究が求められています。そして研究者のみでなく地域での実践者、行政関係者からのフィードバックも含めた幅広いアプローチにより、全ての世代に共有される持続的な地域共生社会を構築することが必要です。

このように、グローバルにつながるテーマを、同時にローカルを基礎とする多様で複雑なニーズと資源を捉えつつ研究するためには、領域や職種(保健、医療、福祉など)の枠を超えた、多角的かつ横断的な取り組みによる新たな知の創造が必要になります。先進国や連なる国々における「地域住民の生活とサービスの質の向上」の追及は、“ヘルスプロモーション”(1986年オタワ憲章)の理念に基づく幅広いヘルスケア活動と位置付けることも可能でしょう。

本学会は、グローバルを視野に、ローカルな次元を含むこれらの実践的かつ分野横断的な学術研究の発表と議論の場となることをめざしています。健康長寿と地域共生社会の実現のために、臨床研究、社会科学的研究、もしくは学際的研究に関心の高い方のご参加とご入会をお待ちしています。

令和2年10月

学会での主な事業・計画(予定)

研究大会の開催
1年に1度研究発表の大会を開催します。また、本学会の基調講演や座談会等、会員の皆さまの情報交換の機会とします。

日本地域共生ヘルスケア学会 第1回学術集会
日本地域共生ヘルスケア学会 第2回学術集会
分科会で発表
研究大会開催時に小グループに分かれて各専門分野の発表・情報交換を行います。
学会誌の発刊
毎年学会誌を発刊します。会員の皆さまの論文や紀要を査読付きで発表する計画です。

ヘルスケア学会誌投稿規程 執筆要領 論文投稿チェックリスト 表紙 誓約書
研修会の開催
本学会に関係する分野の専門家を招聘し、講演会+ワークショップ等、本学術分野等の発展向上を目指します。
賛助会員(法人会員)様からの情報紹介
賛助会員(法人会員)様からは、本学会に関係する情報等の発信を行っていただきます。

役員

日本地域共生ヘルスケア学会 役員

お問い合わせ

日本地域共生ヘルスケア学会 事務局
〒675-0195 兵庫県加古川市平岡町新在家2301 兵庫大学内
TEL :079-427-9827 FAX:079-427-9552

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